続*俺様王子とキケンな契約!?
そっとリビングに入ると、神矢くんは起き上がりハァため息をついた。
「…ただいま、じゃねぇよ。帰ってくんの遅過ぎ。何してたんだよ。」
鋭い眼差しに心臓がドキッとする。
神矢くんだって、あの女の人と何してたの?
……なんて聞き返せるわけなくて。
「……り、理沙と喋ってたら遅くなっちゃって…」
「……遅くなるなら連絡しろ。心配すんだろ。」
え……?
神矢くん、心配してくれてたの?
それだけで嬉しくなるなんて
あたしは単純なのかもしれない。
それから一緒にご飯食べて、あたしはお風呂に浸かって今日のことを思い出していた。
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「お、お色気アピール大作戦!?」
何とも胡散臭い名前にあたしは呆れた。
「慣れってのは怖いわよ。一緒に暮らしていくうちに芽衣のこと女として見れなくなるかもしれないのよ?」
理沙のその言葉にギクッとしたのは言うまでもない。