続*俺様王子とキケンな契約!?
「あ、あたしは別にそんなこと……」
ああ、まただ。
こうなってしまうとあたしは意地を張ってしまうみたいだ。
「んだよ、素直じゃねぇな」
神矢くんは面白そうにあたしの頬を人差し指で突つく。
くすぐったくて顔を背けると
神矢くんはあたしの耳元に唇を近づける。
「本当はシてほしかったんだろ?やらしーことしてほしいって顔してるけど?」
神矢くんは囁くように低い声で言った。
艶かしい目つきであたしを見据える。
「ばっ……そんな顔してないから!」
身体中が熱い。
慌てて神矢くんから離れようとするけれどその力強い腕は離してはくれなかった。
抵抗できないあたしを見てか、神矢くんはフッと笑った。
「構ってやれなかったのは芽衣を甘やかさないため」
ギュッと抱きしめると神矢くんは言った。
「……甘やかさない?」
そう言えば…同棲が始まってからはいつも厳しかったような。