続*俺様王子とキケンな契約!?
あたしの頬に手を当てると、神矢くんは何やら真剣な瞳をした。
「……このまま、芽衣を抱きたい」
優しくて温かい声。
思わず心臓が跳ね上がった。
ドキドキと、胸は高鳴るばかり
あたしはどうしていいかわからなくなってしまった。
「……え、と…」
「……ダメ?」
そ、そんな子犬みたいな潤んだ瞳で見ないでよ!
そんな顔で見られたら……
あたしはギュッとシーツを握りしめる。
すると、上から飽きれたように笑う声がした。
「ブッ、何迷ってんだよ。可愛いヤツ」
ポンポン、とあたしの頭を撫でる。
あたしだけ勘違いなのだと思ったら酷く恥ずかしくなった。
「ま、またからかって……!」
「からかってねぇよ。半分本気。んでお前の反応見たかった」
半分って…
やっぱりからかってるんじゃんか!