続*俺様王子とキケンな契約!?
「あたしはてっきり本気だって…」
ちょっと覚悟したのに……
「じゃあ、本気って言っていいの?」
まるで、あたしを試すように笑う。
抱きしめてほしい、キスしてほしい…もっと近くにいたいって思うのに
それ以上に踏み込むのは怖いだなんて
随分とワガママだよね……
あたしは何も言えなくなって黙り込むと
神矢くんは優しくあたしの髪を撫でた。
「お前が思ってること分かってるから」
すごく安心できる温もり。
あたしの大好きな手。
「あたし、他の人に神矢くん取られたくなくて…」
「うん」
「あたしだけを見てほしいって…」
「…ん、全部分かってる」
髪に触れるその手が愛おしくて笑うと神矢くんもニヤリと笑った。
「で、芽衣ちゃん。オレに言いたいことは?」
まるで、獲物を見つけたかのように鋭い視線をあたしに送った。