続＊俺様王子とキケンな契約！？

「……ん、何にも聞こえねぇよ。もっかい言って？」



オレがそんなもんで満足すると思ってんの。

甘めぇよバーカ。



「さっき言ったじゃん…ばか」



「オレの耳には届かなかったの。だからもっかい」


おねだりするように言うと、芽衣はオレの耳元で囁いた。



「……聖」



至近距離でお互いの視線が交じり合う。


そんな顔で見つめてくんなよ。

くっそ、ドキドキしてるなんてありえねぇ。


来る者拒まず、去るもの追わず
女なんて手玉に取っていたオレが

コイツのことになるといっぱいいっぱいで……もう他に何も見えねぇの。



「……芽衣」


腕を引き寄せ華奢で小さな身体を胸の中に閉じ込めた。