続*俺様王子とキケンな契約!?
「他の男んとこ行くときちゃんと報告しろよな」
妬いてんのに、妬いてないような演技してっけど、ほんとは余裕ねぇんだよ。
「あ、あれは…ごめん。どうしても問題わからなくて零士くんに…」
「まあ、報告したって行かせてやらねぇけど?」
そーですかって、簡単に行かせる男なんていねぇよ。
「……もしかして、ヤキモチ妬いてくれてるの?」
「……だったら?」
少しの間があって、芽衣が顔をあげた。
「え……ほんとに?」
「オレだってフツーの人間なんだよ。
どっかの王子だとか思ってんじゃねぇよ。妬くときは妬くわバカ」
オレがどんな超人だと思ってんだよコイツ。
言ってんだろ、ほんとは余裕なんかねぇって。