続*俺様王子とキケンな契約!?
◇一緒にお風呂!?
【芽衣side】
春休み最終日。
あたしは今、スマホの料理アプリとにらめっこしながらキッチンに立って夕食の準備中です。
「え〜っとお鍋ににんじんと玉ねぎと…それから……」
「何作ってんの」
「きゃっ…!?」
ちょうどお鍋に火をかけたとき後ろから神矢くんが抱きしめてきた。
「ちょ、ちょっと!危ないっば!」
危なくてドキドキしているのか、それとも違うドキドキなのか……
神矢くんはあたしの肩に顎をのせて覗き込むように見る。
「何に作ってんの…?カレー?」
「な、ナイショ!出来上がるまで神矢くん向こうで待ってて!」
そう言うと、一瞬抱きしめていた力が抜けたのだけど……
「……ひゃっ!な、なにす」
神矢くんはあたしの耳を甘噛みしてきた。