続*俺様王子とキケンな契約!?
「これ…ビーフシチューじゃん」
テーブルまでやってきた神矢くんは少し驚いた顔をする。
「うん。この前神矢くん作ってくれたでしょ?それがすごい美味しくてマネして作ったの!」
神矢くんは一口食べると、下を向いて笑った。
え……、マズイ…とか?
顔色を伺っていると、神矢くんはこちらを向いた。
「……ん、いいんじゃねぇの」
「……え?本当にっ!?」
ウソっ、やった!
テーブルの下で小さくガッツポーズすると、神矢くんはまた少し笑った。
「まあ、オレのには敵わねぇけど」
ニヤリとイジワルに言う神矢くん。
でも、美味しそうにパクパク食べてくれている。
いつか神矢くんが言っていた
『料理上手のオンナしか嫁にいらねぇよ』
それが今でもあたしの頭から離れなくて。
少しずつ料理の勉強をしてたりする…