お昼の放送です。
「鳴海、由布子。
今日一緒にお昼ご飯食べられないわ」
「「え?どうして?」」
「今日、委員会の当番の日だから」
「そっかー・・・。大変だね。頑張って!」
「ありがと、鳴海」
「当番の日ってことは、今日のお昼は桜田と一緒か」
「そ・・・そうなるね、由布子」
当番の人は放送室にお弁当を持って行き、そこで食べる。
友達と食べられないからって、放送委員を選ばない子もいる。
「頑張ってね柚美」
「ありがと・・・。
でも、あんまり話さないと思うから」
はぁ・・・でも緊張しちゃう。
☆☆☆
時は過ぎ、お昼ご飯の時間になった。
お弁当と鞄を持って、立ち上がる。
ふと桜田を見ると、桜田も鞄を持って立ち上がるところだったから、放送委員のこと覚えているみたい。
私は鳴海と由布子に応援されながら、
放送室のある、本館最上階の5階へ向かった・・・。