お昼の放送です。





って・・・何で耳元で!?

いきなりすぎて対応に困るわ!



急いで赤いボタンでオフにして、桜田を睨みつけた。



「そんなのわかっているんだけど?」

「・・・じゃあさっさとやれ」

「なっ・・・!
何で命令口調なの!?」

「あんたがさっさとやらねぇから」

「はっ・・・?
っていうか、教室での感じと全く違うんだけど?」

「そんなことはどーでも良い。
早くやれ。
弁当食べる時間なくなるんだけど?」

「・・・わかりました」



どーでも良くないと思うんだけど・・・。

まぁ良いか。

お弁当食べる時間なくなるのは困る。



再びオンにして、声を出す。



〈お昼の放送です〉


言った途端、思い切り肩を掴まれた。


「何!?」

「お食事中失礼しますとか言えねぇのか?」

「・・・ッ、言います!」



〈お食事中失礼します。
お昼の放送を始めます。

今回放送を担当するのは、2年2組です。
1年間、よろしくお願いします〉



1年間もこいつとやると思うと・・・。

気が重い・・・・。




< 14 / 133 >

この作品をシェア

pagetop