お昼の放送です。
「いつまで立っているの?宮田柚美サン」
「・・・桜田?」
「ピンポーン」
え・・・
ええええぇぇぇぇぇえええ!?
桜田が『AZUMI』!?
マジかよ・・・。
「驚いた顔しているね」
「そりゃ・・・驚きますって!」
「俺、驚かなかったよ?」
「普通は驚きますって!」
「まぁ座りなよ。お茶でも淹れるからさ」
「あ・・・ありがとうゴザイマス」
楽屋内にある椅子に座り、淹れてもらった緑茶を飲む。
「まさか宮田が田宮ユズだったとはね」
「驚いたんですか?」
「別に驚いていないよ。
名前似ているし、そうかなって思っただけ」
「探偵になれますよ?」
「どうも」
「私も驚きました。
まさか桜田が『AZUMI』なんて」
「俺、本名桜田安海だけど?」
「え・・・そうなの?」
「クラスの奴らからは名字でしか呼ばれないからね。
俺の下の名前知る奴、担任ぐらいじゃね?」
少ないんだなー・・・。