お昼の放送です。
第2章
夜ご飯は、ラーメン屋で
☆☆☆
「じゃあ、気を付けるのよ」
「はい!お疲れ様でした」
由芽さんと別れ、私は変装をしてテレビ局を出た。
変装と言っても、軽いものだ。
地味な服装に、ダテの大きな眼鏡、軽いナチュラルメイク。
これで田宮ユズともばれないし、宮田柚美ともばれないだろうな。
「宮田?」
え?ばれた?
ばれる心配はないと、たった今思ったのに。
「ひ、人違いではないですか?
わたくしは、宮田ではありません」
声を変えて、人違いのフリ。
「は?宮田だろ?」
「ち、違いますって!」
「ちゃんと俺のこと見ろ」
な・・・何その、少女漫画と間違えそうな台詞は。
そんなこと、実際に言う人がいるのか。
では、そんな少女漫画のイケメンらしき人を見よう。
「・・・さ、桜田!?」
まさかの~・・・だわ。