一番嫌いなアイツは彼女持ち





「何か、麻乃が誤解してそうだったから、もっと言えなくて…。



俺が空翠〈みぃの苗字〉好きとか…」




そういって、啓は俯いた。





「…高校卒業するまでに、絶対戻ってくる。




お前が誰と付き合おうと、奪って見せるよ」




啓があまりにも、真剣見つめるからあたしはだんまりする。




そして即座に胸が痛んだ。




「あたし…、そういって優しい言葉言ってくれるとすぐに…。



ドキドキしちゃう…」




そういって、啓から視線を逸らす。



< 101 / 398 >

この作品をシェア

pagetop