一番嫌いなアイツは彼女持ち





「ほっといたら、お前が溜め込むからわりぃんだろ」




そういって、あたしは抱きしめられる。




いつかの体温が、身体中を駆け巡る。






『ほら、お前はドンくさいから―。



俺が手を引っ張ってあげるよ』





少し照れながら、あたしの手を引いてくれたのに…。




ねぇ、大好きだったんだよ。




優しくて頼りになる君が―。



なのに、どうして??




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