一番嫌いなアイツは彼女持ち




啓は、黙り込んでいた。




霧原さんが来れば、修羅場になるに決まっている。




「…こいつもいいか??」




瞬は、挫折するような声で言う。




翼衣は辛そうに視線を逸らしている。




霧原さんは、空気が悪いのに気づかない様子で、




「行っちゃダメ??」




何て聞いている。




どうしてこんなに、胸が痛いんだろう…。




どうして泣きたくなるの??




< 132 / 398 >

この作品をシェア

pagetop