一番嫌いなアイツは彼女持ち
「…あれはタイミング悪かったんだよね…」
「きっとそうだよ…」
みぃが、小さく頷く。
あたしは涙が枯れて、出てこなかった。
「あたし…、瞬には大嫌いって言ったから…。
強がった自分が悪いんだし、今更間に合わないよ…」
「まーちゃん、でもちゃんと言っていないんでしょ??」
「瞬は、嘘をついて付き合わないから」
そういって、あたしはボールを磨く手を止める。
「瞬は嘘をつかないんだよ」