一番嫌いなアイツは彼女持ち
『もっと可愛い性格の子がよかったわ』
期待ばかりされ、産まれ来たあたし。
ずっと1人っこ。
お母さんもお父さんも、呆れながらあたしを見つめた。
『お母さん、食器洗うよ』
中学生の夏、洗い物を手伝おうとした。
『あんたには、出来ないから』
そういって、手伝うことすらやらせてもらえなくなった。
『…』
どうして?? だったら産まなきゃよかったじゃん。
あたしは必要とされていない…。