一番嫌いなアイツは彼女持ち






「…瞬」





俺はいつも嘘ばっかついていた。




あんなにも麻乃が好きだったのに。



自分で追い込んでいたんだ。





いつも空回りしていた自分。





その愚かさを知ったのは、麻乃が行方不明になってから―。






「…」




俺はずっと苛立ちを隠せずにいた。




もう一度、元の高校へ通っても、気がかりで仕方なかった。





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