一番嫌いなアイツは彼女持ち




いや、どうしてこんなにも傷があるんだ。




ううん、どこに行ってたんだよ!!




思考の中で沢山の質問が浮かぶ。





「瞬…」





俺に助けを求むような、声で麻乃が呼ぶ。




俺はその声を聞いて、涙が溢れた。





(麻乃…、遅い。遅いんだよ…馬鹿)





心の中で、必死に麻乃を呼んだ。




そして腕の中で、ずっと抱きしめていた。




これが現実だと、嬉しくて涙が止まらなかった。




< 302 / 398 >

この作品をシェア

pagetop