一番嫌いなアイツは彼女持ち
あたしはもう、昔とは違う。
16歳の恋に悩んでいた、自分とは違うんだ。
1つの命に、全力を尽くさないで降ろすなんて。
そんな道は、絶対に選ばない。
「まーちゃんが、もし死んじゃったら…」
みぃは小さく声をあげて、泣き始めた。
「みぃ…」
「子供の命も大事だけど…。
まーちゃんの命は?? そんなに簡単に子供と引き換えるの?」
あたしはその言葉に、両親の姿を思い出した。
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