一番嫌いなアイツは彼女持ち





「瞬…」




「だからさ、自分の命も考えな。



まーちゃんだって、子供だって。



大事な選択肢だとは思うけど。



絶対に、間違えないでね??」





「…うん。そうだね…」




あたしは瞬との思い出を脳裏に過ぎらせた。





「あたしは、この子を産んで見せるよ」





「そりゃ、頼もしいね。麻乃」




その声に、あたしははっとして振り返る。




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