一番嫌いなアイツは彼女持ち




陣痛はまだのはずなのに。



すっごく痛い。




(もしかして、流産するの…?)




お母さんもこんな気持ちだったのかな。



愛する赤ちゃんの危険を、こんな感じに…。




涙が自然と出てくる。



「麻乃」




手をぎゅっと握られる。




「し、瞬…」




「…大丈夫だ。産むんだろ?」




< 394 / 398 >

この作品をシェア

pagetop