一番嫌いなアイツは彼女持ち
階段を上り、部屋に戻る。
写真立ての瞬が写っているのを手に取る。
『いつからか』皆はあたしを嫌っていく。
どんどん、すれ違っていく。
全ての原因はあたしにあるとしたら、その原因を教えて欲しい。
「…誰も助けてはくれないんだ」
元から1匹でいる狼は、次第に孤独化する。
そして1匹狼と、名をつけられる。
狼のように、あたしは強くないんだよ…。
誰かに助けを求めてしまう、自分が怖くて仕方なかった―。