エンドレス・キス


頑張れ植田さん。
その勢いで椎名さんを私の前から連れて行ってください。


「残念だけど用事があるなら仕方ないね。今日の飲み会でもっと仲良くなれると思ったのに」


あ。…植田さんから睨まれた。

こ、怖い…。美人なだけに迫力が。
椎名さんお願いだからそれ以上余計なこと言わないでください。


「私のことは気にせず、皆さんで楽しんで来てください。では」


ぺこりと頭を下げてくるりと背中を向ける。
植田さんが椎名さんに話しかけるのを聞きながら早足でその場を離れた。

キラキラした人たちを前にすると何だか疲れるなぁ。
はぁ。あんまり係わらないようにしないと。


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