猫被り王子は私の彼氏!!♡








「おじゃまします!!」







「ちょっ舞ちゃん!?待って!!」








私は後ろから慌てて追いかけてくる

拓を無視して拓のベッドに寝っ転がった。









拓のベッドも室内もモノクロで






拓らしいかんじ。







優の部屋とは、どこか似ているようで

似てないかな。優の部屋もシンプルだけど


ちょっとチャラいかんじ。








てゆか優以外の男の人の部屋に初めて

入った。








後ろから足跡が聞こえてきて私の近くで

聞こえなくなる。









チラッと見てみると少し困った顔を

している拓が立っていた。










「舞ちゃん?君、女の子なんだからね?

今日会ったばかりの男の部屋に普通に

上がったら危ない目にあいますよ?」










「いいもん。あっちだって、こんな事

普通にしてるんだから」








もっとしてるよ。







「え!?あの人彼女いるのにそんなコト

するの!?」








「そうだよ。もう日常茶飯事だよ。

だから私だってするもん」








わたしは自分で言っときながら

なんだかまたムカついてきて拓の枕に

顔をうめた。







「舞ちゃん。もしかして今日ここで

寝るつもり?」







「うん。だめ?」






「え!?いやいや、帰った方がいいよ

お家の人が心配するだろし。」







「家に基本、人いないよ。お母さんも

お父さんも働いてて朝しか帰ってこない

の」








小さい時は寂しくて良く優が心配して

来てくれたんだっけ。







どんなに他の女の子の所に行っちゃっても

いつもちゃんと私の所に帰ってきてく
れた。








でも帰る場所が無くなった優はずっと

他の女の子の所にいてしまうのだろうか。








「うん。私、帰る。」






優が帰って来るの待ってる。ずっと。









「いい子だね。送っていくよ。」







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