猫被り王子は私の彼氏!!♡







あれから咲さんとは何も無かった

ように仕事をして、そろそろ帰る

時間って思ってると咲さんに




大型冷蔵庫の所から肉を取ってきてと

いわれた。








ちなみに大型冷蔵庫とは温度を

冷たく設定してお肉などを保管する

個室の事。








私はここに入るのは初めてで少し薄暗い

個室の中で頼まれたお肉を探してた。








やっぱり寒いな。上着着て


探しにくれば良かった‥









ガチャン。








え?





振り返るとさっきまで開いてた扉が

閉められている。








ここの扉は扉を閉めれば自動的に

鍵が閉まり、しかも外からじゃないと

鍵をかけられないし開けられない。







私はすぐにドアに張り付いて


向こうに呼びかけた。









「あの中に私います!!あけてください!!」







向こうからの返事はなし。
 






勝手に閉まったのかな…







「舞ちゃんがいるから私とは

つき合えないんだって」




突然聞こえてきた咲さんの声…




咲さんの仕業‥?






「あのあけてください!!」






「だったら舞ちゃんがいなくなれば

いいじゃんねぇ」







え。やっぱりこの人フられたの

まだ引きずってるじゃん‥






てゆか私がいなくなればって‥え?






待って!ここから出して

貰えないって事!?








私は必死に扉を叩いた。








「お願い!!!出して!!」







「うるさい!!黙って冷たい冷気

浴びながら、さっさっと死ねよ。

てゆか、この扉厚いから外からお前の

声なんて耳すまさないと聞こえねーから」








は?!待って。ほんとに死んじゃうよ。







「お願い!!ねえ。お願い‥」







必死にドンドンと扉を叩いても

咲さんは扉から離れたのか応答なし。







私は寒さのせいか扉から手を離し


自分の腕をさすった。








次第に体が冷たくなってきて


腕をさする体力も気力もなくなり

私は横たわって目を閉じた。










最後に優ともう一回笑いあいたかった。







優‥助けて。







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