猫被り王子は私の彼氏!!♡
あれから放課後は毎日練習。
部活は準備に打ち込むため全部活
文化祭が終わるまで休み。
ちなみに私は役はやらず
出演者の衣装着替えとメイクを
手伝う係になった。
メイクは得意な方だから良かった♪
もう何回も練習をして、あと少しで
文化祭ってところ。
私がコスプレ館であらかじめ借りていた
衣装の確認をしていると、、
「舞ちゃん!」
なんと私の所に姫野さんがやってきて
隣にちょこんと座った。
顔だけで無く動きまで可憐な姫野さんは
ジュリエット役が本当に似合ってる。
「衣装チェック私も手伝うよ。
さっき台詞合わせ終わったんだ♪」
「え、ほ、ほんと?ありが…とう」
姫野さんとは数えるほどしか喋った
事はなく、たまに目が合うとニコッと
される程度だったから、なんだか緊張
した。
この子は本当に優には興味なさげで
それよりも影で仕事をしている私の
方にばかり目をむけてくれる。
私が彼女だからって気を使ってくれてる
のかな…??
「舞ちゃん、私ねこれからもっと
舞ちゃんと仲良くなりたいの」
ええ!?何を考えてるのか、この子のは!?
今までそんな事いってるくれる人なんて
いなかったから凄くびっくりした。
「ひ、姫野さん私達は生きる世界が
違う気がするよっ」
美人と並ぶと辛くなるんだよ私は…(泣)
「姫野さんじゃなく、莉華って呼んで?
はい、リピート♪♪」
えええ!?
「り、莉華…ちゃん…」
ひええええええ急すぎて無理ですよ…
この子いったい何者!?
「ま、莉華ちゃんでいっか♪
これからもたくさん話そうね♪ふふ。
じゃあもっかい台詞合わせしてくるね
ばいばい!!」
莉華ちゃんは台風のようにやってきて
台風のように優を真ん中に置く女の
塊の中に帰って行った。
そして女の塊は莉華ちゃんに
綺麗に道を空け、莉華ちゃんが通ると
すぐにまた道を塞いだ。
思ってたより大物だ…。