猫被り王子は私の彼氏!!♡






「じゃあ、放課後

俺ら二人っきりで帰ろうよ」





つい竹田くんの提案に乗ってしまった…。




とりあえず優には今日は

一緒に帰れないって伝えなきゃ。







でも何て言おう…てか、言いにくいな。






別に普通に今日は竹田くんと

帰るからって言えばいいじゃん!!




あっちは他の子とキスしたくらいだし


これくらい全然いいでしょ!?






私はクラスの男子と喋ってる優の

肩を叩いた。







「あ、何かな?」







振り向いた優は周りに皆が

いるからバッチリ天使スマイル。






逆にこの表情の方がいいやすいかも。





「今日ね、私 竹田くんと帰るから

じゃあね」







そう言って私はくるりと回れ右をして

席で待ってる竹田くんの所に向かった。









うわあ。怖かった…だって優、顔は

天使スマイルなのに凍りつくような目

をしていたから。







「良く言えました!
 
 じゃ、帰ろうか!舞」



「うん…!」







2人で教室を歩いて出てる時

ものすごい視線を感じた。






『なにあれー舞ちゃん、優くんの彼女

なのに何で竹田と帰ってんの!?』




『優くん、もうあの浮気者やめて

あたしにしない??』






背後で女の子達が何やら騒ぐ声が

聞こえてきたけど、優の方が

酷いことしたんだからね?







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