ストロベリー・ラブ
今はメイクする側じゃなく
そのメイクする人間を育てる側。


そんなあたしが、
誰があんたみたいな
我が儘モデルのメイクなんてするか!!


「嫌。あなたが
メイクする人間を選ぶように
あたしだって、モデルを選ぶわ」


我が儘モデルは、バカにしたように
フッと、鼻であざ笑うような笑みを
あたしに向けてきた。


「自信ないんだ~。
良いだけ、偉そうなことを口にして」


どっちがだよ。


てか、そんな子供じみた挑発に
あたしが乗るとでも
思っているのだろうか?


だとすれば、
その答えは「NO」だ。

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