ストロベリー・ラブ
全てを犠牲にして、
手に入れたものを手放すのが
どんなに辛くて、苦しかったか。


でも、だからと言って
振り返ってばかりは居られない。


だって、、、
あたしは全てを犠牲にして
この世界に足を踏み入れたんだ。


そんなあたしが
いつまでもグチグチしていたら
犠牲にして来たものたちに、、、


何の、何の、、、示しも付かないから


「美鈴ちゃん。それくらいにしないと
社長に言いつけるよ?」


そう、我が儘モデルのことを
注意した人間がいた。


その声の人物を、
あたしは、、、知っている。

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