キスなんて贅沢はいらないから
お兄ちゃんは今日も起こしに来てくれたけど、
別に今日は学校に行く日じゃない。
日曜日。
一週間の中で、この曜日がやって来るのをどれだけ待ち遠しく思ったか!
部活に入っていない私には、完全に休みの日。
本当はもっと寝たいと思うときはあるけど、
お兄ちゃんに起こしてほしいから、これでいいんだ。
お兄ちゃんは大学の受験勉強をするから、
一緒にどこか行こう、とはならない。
ただ私はのんびり家で過ごすだけ。
一度はお兄ちゃんの勉強をずっと見てようとも考えたこともあったけど、
意味不明な数式が並ぶ本を私は見続けるなど我慢がならなかった。
「お兄ちゃん・・・疲れないの?」
真剣に問題を解き続けるお兄ちゃんの横顔を見ながら聞いた。
「疲れるよ。疲れる。」
「・・・よく続けられるよね。」
お兄ちゃんは一つため息をついて、天井を見上げた。
別に今日は学校に行く日じゃない。
日曜日。
一週間の中で、この曜日がやって来るのをどれだけ待ち遠しく思ったか!
部活に入っていない私には、完全に休みの日。
本当はもっと寝たいと思うときはあるけど、
お兄ちゃんに起こしてほしいから、これでいいんだ。
お兄ちゃんは大学の受験勉強をするから、
一緒にどこか行こう、とはならない。
ただ私はのんびり家で過ごすだけ。
一度はお兄ちゃんの勉強をずっと見てようとも考えたこともあったけど、
意味不明な数式が並ぶ本を私は見続けるなど我慢がならなかった。
「お兄ちゃん・・・疲れないの?」
真剣に問題を解き続けるお兄ちゃんの横顔を見ながら聞いた。
「疲れるよ。疲れる。」
「・・・よく続けられるよね。」
お兄ちゃんは一つため息をついて、天井を見上げた。