彼らの生活事情〔Minecraft〕
ご苦労なこったな
---それは、普通の日常

の、はずだった・・・・・・

「マサトー?」
午前6時半。いつものように母が起こしに来る。
「今日から夏休みだし、寝かせてくれよ」
そう。今日から夏休みなのだ。起こされる理由なんてない。
「もう!早く起きなさいよ!」
そう言って出ていく母を見送り、もそもそと布団から抜け出す。
「さて、と・・・」
いつも通りPCを起動させ、とあるゲームを始める、

ーーーMinecraftーーー

「だぁよなぁー!」
〔Ryou〕は、ピッケルで石を採集しながら、笑うように言った。
「経験値ぶっ飛んだんだぞ?叫びたくなるさ」
「匠にピッケルで突っ込むからわるいんだよ?」
「・・・お前は弓だもんな」
〔Wakaba〕はコロコロと楽しそうに笑う。
どうやらこの笑い方をRyouは苦手としているらしい。
「お前ら本当に仲がいいよな」
こいつは〔HaMa〕。戦いのプロだがそれ意外は無能で定評がある。
「そういえば、Masatoが来てないな」
「そうだねー・・・まぁ、まだ寝てるんじゃない?」


そんな会話を彼らがしている中、俺はひとり悩んでいた。
「あれ!?ログイン出来ない!?」
イライラしながら、何回押したか分からないエンターキーを叩く。
すると、そこに現れたのはMinecraftの世界。

そして、そこにいたのは一人の男。
「お前も、ご苦労なこったな。」

そう男が呟いた次の瞬間、マサトはあり得ない光景を目にしていた。

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