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2駅程過ぎたところで、彼が私の視線に気づいたのか、彼の視線と私の視線がぶつかった。
視線は鋭く、真っ直ぐに私を捉えているのに、その顔の筋肉はだらしなく緩み、輪郭がぼやけているように感じた。
1駅分、彼とのにらめっこは続いた。
にらめっこの終わりは、彼が目的の駅に着いたからだった。
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