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2時
12時をまわってもあの男からの返事は来なかった。

だけどとりあえず預かったカメラをカバンに入れて、出かける準備をした。
彼が死を望む理由をきいてから
カメラを返すか返さないかを決めようと思った。
一昨年は、あの男を死なせたくない一心でカメラを奪ったのだけれど、
今は
生きていることが死ぬことよりも残酷な場合がある
ということを思い出したのだ。
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