ヤンキーくんと甘い恋




「舞…」

「ごめん、椎名魁斗だと思った?」

そう言って舞はてへっと可愛く笑った。

正直今は椎名君に会いたくなかった。

「まぁ〜〜いぃ〜!!!!」

そう言って私は舞に泣きついた。

「私が無理矢理行かせたばっかりに…ごめんね。」

舞は少し強引なところもあるけどすごく優しい。

私は泣き虫。

私が泣くといつも大丈夫だよって背中をさすってくれる。

私が泣き止むまで待っててくれる。

私の話を聞いてくれる。

「恥ずかしかった…。でも椎名君が嫌だったわけじゃない。とっさに口に出た言葉が椎名君で…。」

舞はうんうんと話を聞いてくれた。

正直自分でもなにを言っていたのかよくわからない。

だけど舞は私のそばにいてずっと話を聞いてくれてた。




< 86 / 155 >

この作品をシェア

pagetop