ヤンキーくんと甘い恋
「舞…」
「ごめん、椎名魁斗だと思った?」
そう言って舞はてへっと可愛く笑った。
正直今は椎名君に会いたくなかった。
「まぁ〜〜いぃ〜!!!!」
そう言って私は舞に泣きついた。
「私が無理矢理行かせたばっかりに…ごめんね。」
舞は少し強引なところもあるけどすごく優しい。
私は泣き虫。
私が泣くといつも大丈夫だよって背中をさすってくれる。
私が泣き止むまで待っててくれる。
私の話を聞いてくれる。
「恥ずかしかった…。でも椎名君が嫌だったわけじゃない。とっさに口に出た言葉が椎名君で…。」
舞はうんうんと話を聞いてくれた。
正直自分でもなにを言っていたのかよくわからない。
だけど舞は私のそばにいてずっと話を聞いてくれてた。