ヤンキーくんと甘い恋
「…………ん……。」
目を開けると真っ白な天井が見えた。
ここ…どこ…?
「あっ、目覚めた?」
……えっ?
「佐藤君……。」
「気分はどう?」
少し体がだるい。
だけど私は
「全然大丈夫だよ!!!」
心配をかけたくなくて嘘をついた。
「そっか!じゃあ俺はもう行くね!」
「あっ!佐藤君が運んでくれたんだよね?」
「そうだよ。」
「ありがとう!!!」
そう言って微笑むと佐藤君は顔を真っ赤にした。
「佐藤君…?熱あるの…?」
「そんな可愛い顔されっとキスしちゃうよ?」
「…えっ?」
気づいた時にはもう遅く
チュッ♡
保健室にリップ音が響いた。
「じゃあね、奈々子ちゃん。」
佐藤君はひらひら手を振りながら出て行った。