太陽が泣いた昼下がり【完】
ハァ、ハァ、ハァ....
人気の少ない公園につき、後ろを振り返る。
「なんでついてくんのよ!」
追いかけないでよ、期待しちゃうじゃん....
いっそのこと、私なんてズタズタになるくらいに突き放してよ。
『陽子はただの幼なじみ』
『俺と練習なんてしなくても、十分うまいもんな....キス』
フラッシュバックする、言葉の数々。
「私、タイチが告白されてるところを見たの」
「は?いつだよ....」
「タイチ、言ってた!『陽子はただの幼なじみだ』って!」
タイチの質問に答えず、言葉を次々に繋げた。
「その日、気づいたの!私はタイチがすきだって....」
「でも、陽子はあの日、彼氏ができたって...」
「嘘だよ、それ....全部...」
「あと、タイチは私にキスが上手いなんて言ったけど、私....タイチ以外とはキスもそれ以上もしてない!」
キスを迫られる度に、彼氏と別れた。
「タイチ以外の人とするのは....嫌だったから、それなのに!タイチは....」