太陽が泣いた昼下がり【完】
午後9時の激白
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「失恋には新しい恋だー!」
今、私はすべてを知っている親友の咲季に連れられ、合コンに行く途中だ。
「相手の男の人は、祐介のイチオシを選んで連れてきてくれるらしいから、安心してイケメンに専念しなさいっ!」
祐介とは、今日の幹事で咲季とはイトコらしい。
「あ、もうみんな来てるよ、ほらあそこ....」
咲季に言われた方向を見る。
そこには、いるはずのない人がいて....
「タイチ....」
なんで?彼女、できたんじゃないの?
¨幼なじみ¨なんて都合の良いポジョンなんか、苦しいだけだ。
「タイチ........って、あ!!藤崎!」
咲季も、タイチの存在にきづいたようだ。
「祐介....後でシメる....」
祐介さん、今すぐ逃て....
咲季からは、殺気が漂っている。
「よーこ、帰る?」
「だめだよ、そんな...、ほかの女の子も集まってくれたんだし、このままがんばるよ」
どうやらタイチもこちらに気付いたらしく、気まずそうな顔をしてる。