狼王子!?彼氏はタイヘン!!
なによ。コイツ!!
アタシがこんな顔で顔あげられないからって調子にのって…。
ホントムカツクンデスケド…?
「かっ!!からかわないでよ!!」
そういうとアタシは立ち上がって、少し黒く光る海の方へとドシドシ砂を蹴散らして歩いて行った。
まだ顔熱い…
「待てよ美紀!?」
たまらず後から俊也が追う…。
後ろで大地と明日香の声も聞こえる…。
「あーぁ…怒らせちゃった。」
「美紀怒ったら怖いからね〜?」
ホント…。
そんなに困らせないでよ…?
少し海の手間で、今にも沈みそうな夕日を手前にアタシは立ち止まった。
「待てよ…。」
俊也がアタシの手首を掴む…。
やっぱり嫌でも男の子の手だ…。
「なに…?」
「なんで怒ってんだよ?」
はぁ?
何で怒ってるって!?
このごに及んでマダこんな事を言うんですかー?
この人はーーー!!?
俊也がいろいろと、からかうからでしょーが!?