狼王子!?彼氏はタイヘン!!
なによ……。
こんな時だけ、優しくなんないでよ…?
柄にも無いことなんて言って、
アタシがこんな俊也に弱いってこと…
よく知ってるくせに…
こんな事考えると、
俊也はどんな立場になっても、
やっぱりSな彼氏だなぁって
思っちゃうんだよ…?
目頭があつくなる…
じわじわと込み上げてくるものを、アタシは無理矢理それをおしこめた。
「ばか…俊也。。。」
「なんだよ?」
「なんもないよ…」
「なんだよ。いえよ?」
「バカ………。」
アタシはゆっくり俊也の腰に手をまわす…。
二人のシルエットが、夕日によって、うつし出されていた…。