狼王子!?彼氏はタイヘン!!
まぁ…いっか……。
……って!!それより…
「は!早く帰らないと明日寝坊しちゃうよ!!」
「いいよ別に…」
いいよ…じゃないの!!
今日は親がいないからいいけど
もうすぐ帰ってくるから…
そんなことがあったら…どう対処するのよ!?
「新学期から遅刻なんかダメでしょ!!?遅刻したら俊也いないから面白くないでしょ??」
「………。」
俊也の鞄を持って少し上目づかいで言ってみる。
俊也って…
こういう雰囲気が好きみたい。
最近だんだん分かって来た。
「ね…?」
「遅刻なんかしねーよ…。」
アタシから鞄を奪うと、
静かに俊也は帰っていった。
でも……。
忘れてることって…
なんだろ…?