狼王子!?彼氏はタイヘン!!
「大丈夫じゃねぇじゃん…とりあえず、少し外に行こう。」
「うん……。」
俊也に手を引かれて歩くアタシ。
でもやっぱりフラフラして、足がおぼつかない。
そんなアタシをみかねたのか、俊也がアタシの腰をつかんだ。
……へっ!?
チョット待って…
何するわけ??
そんなアタシにお構いなく、俊也はグイッとなんとも軽々とアタシを持ち上げた。
「きゃあ…」
って!!!
こんなパーティーのど真ん中で
なにお姫様だっこなんか、しちゃってんのよぉ!!
周りの視線が集まる
またしても他の生徒たちはアタシ達の周りに道をつくる。
するとそんなアタシ達を見て、大地が不思議そうに問う。
「お前らそんな格好でどこ行くわけよ?」
「チョットそこまでデート♪」
「はぁ?なんじゃそら…どうぞイチャついてこい。」
はぁ!?
なにが、そこまでデート♪
だ…。
しかも大地までイチャついてこいなんて…
アタシはただ気分が悪いだけ。