狼王子!?彼氏はタイヘン!!
荷物を荷台に全部のせると
荷台はすっかり狭くなってしまった。
荷台に乗っていたアタシ達の距離はグーンと縮まる。
車が走り始めると
気持ちいい風がふく。
「つーか…何で女ってこんなに荷物多いわけ?」
「だな。」
横にいた大地が、俊也の言葉を聞いて納得したように言う。
寮につくと、明日香のお父さんに御礼を言って、アタシ達は荷物を運び始めた。
台車に乗せて部屋まで運ぶ。
だけどやっぱり女は力がなくて……大地と俊也の男組が全部運んでくれた。
「へ〜ぇ…結構いいとこじゃん?ねぇ美紀…?」
「うん、そうだね。」
廊下には赤いカーペット。
まるでホテルみたい。
さすが金持ちの私立ともあって、設備も整っている。