狼王子!?彼氏はタイヘン!!


そんな予感はみごとに当たってしまう。



「緊張しちゃうね。。。」



「そうか?」



横で余裕そうな俊也に話すアタシ。



なによ、俊也は運動神経がいいから余裕なんでしょ??


彼女のアタシはこんなにも運動神経が最悪だってのに。。。


「転んだら俊也が助けてよね??」



足にくくるひもを結ぶ俊也の顔を
覗きながら言ってみる。



すると俊也はこう言った



「やだね。」



ははははは……


なんですとーー!!?


助けなさいよ!?



もう。。。
こうなったら、意地でもこけないんだから!!



「いくぞ。」


「う、うん。。。」


そんなことを、している間に
二人三脚が始まってしまった。



アタシと俊也は、運悪く最後のアンカー。




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