狼王子!?彼氏はタイヘン!!
「大丈夫か??」
「はあはあ・・・。」
一つも息を切らしてない俊也に、
アタシに歩幅をあわせてくれているのが
分かった。
「ん。大丈夫…」
俊也に支えられながら、
立ち上がろうとしたしたときだった。
ん…?
た・・・立てない。。。?
ん~。。。
さらに力を入れようとしたときだった。
「い…痛っっ!!!」
アタシの足首にピリピリと痛みが走った。
「どうした??」
「わ、かんない…。少しひねったのかも…?」
「どこ?みせてみ?」
すると俊也はやさしくアタシの足首にふれた。
「大丈夫だよ、このくらい…。」
「はれてんじゃん。ここ」
俊也が足首を少し押さえると
足首に激痛が走った。
「ッッ!!!」
「なにが大丈夫だよ。やっぱ痛めてんじゃん。」
「うん…。」
するとなにを思ったのか、
俊也はアタシをヒョイッと持ち上げると
ゴールに向かって走り出した。
「きゃあ…ってちょっと。なにしてんの俊也!?」