狼王子!?彼氏はタイヘン!!


そんな事を言い合いながら、
アタシ達はバスに乗り込んだ。




これから2時間かけて、
空港に向かう。





「ふああぁぁ…。」



外は冬って事もあって、
まだ薄暗い。




アタシが大きなあくびを
何度もしていると




俊也がサングラスをしながら
言ってきた。




「寝てないの?」




「うん…まぁチョット……昨日張り切って夜中の2時まで荷物詰めてたから。。。」




「ふーん…じゃあ睡眠時間2時間なわけ……?」





「ふあああぁ……まあね。。。」



ガタンと音がして、
暗闇のなか、バスが出発
するのが分かった。




「とめてやろっか…?」




「なにを……?」





「あくび…。」




ふいに俊也がそんな事を言った




あくびをとめる?



そんな事、いくらなんでも
アタシのカラダだし



出来ないんじゃ……?




< 270 / 392 >

この作品をシェア

pagetop