狼王子!?彼氏はタイヘン!!
そんな事を言い合いながら、
アタシ達はバスに乗り込んだ。
これから2時間かけて、
空港に向かう。
「ふああぁぁ…。」
外は冬って事もあって、
まだ薄暗い。
アタシが大きなあくびを
何度もしていると
俊也がサングラスをしながら
言ってきた。
「寝てないの?」
「うん…まぁチョット……昨日張り切って夜中の2時まで荷物詰めてたから。。。」
「ふーん…じゃあ睡眠時間2時間なわけ……?」
「ふあああぁ……まあね。。。」
ガタンと音がして、
暗闇のなか、バスが出発
するのが分かった。
「とめてやろっか…?」
「なにを……?」
「あくび…。」
ふいに俊也がそんな事を言った
あくびをとめる?
そんな事、いくらなんでも
アタシのカラダだし
出来ないんじゃ……?