狼王子!?彼氏はタイヘン!!
まぁ?
俊也も男の子だよね?
アタシが何もせずに、
ただ俊也が帰って来てくれるのを待っていると
後ろから声をかけられた。
「彼女一人なの??」
そういったのは
俊也ではない男の子。
「えっ…!?」
「ねぇ?滑れないなら俺達が教えてやるよ??」
そういって、
さっきまで俊也が握っていた
アタシの腕を掴み始めた。
そいつらは二人組で、
ギャル男までは、いかないけど
まぁ、
少し不良っぽいカンジの
男の子達だった。。。
掴まれた腕が熱をもつ…
さっきまで俊也が
握っていたハズの腕…
その俊也の温もりが…
アタシの脳へと移動する。
「や…やめてください!」
気がついたら、
アタシは手を振り放して
後ろを向いて逃げようとした。
でも、
そっちは雪の坂になっていて
スキーの滑れないアタシは
仕方がないから振り返って
ギャル男の横を通りすぎた。