狼王子!?彼氏はタイヘン!!



まぁ?

俊也も男の子だよね?




アタシが何もせずに、
ただ俊也が帰って来てくれるのを待っていると




後ろから声をかけられた。




「彼女一人なの??」




そういったのは
俊也ではない男の子。



「えっ…!?」





「ねぇ?滑れないなら俺達が教えてやるよ??」




そういって、
さっきまで俊也が握っていた
アタシの腕を掴み始めた。




そいつらは二人組で、
ギャル男までは、いかないけど



まぁ、
少し不良っぽいカンジの
男の子達だった。。。





掴まれた腕が熱をもつ…


さっきまで俊也が
握っていたハズの腕…



その俊也の温もりが…
アタシの脳へと移動する。




「や…やめてください!」




気がついたら、
アタシは手を振り放して




後ろを向いて逃げようとした。

でも、
そっちは雪の坂になっていて
スキーの滑れないアタシは




仕方がないから振り返って
ギャル男の横を通りすぎた。



< 291 / 392 >

この作品をシェア

pagetop