狼王子!?彼氏はタイヘン!!
彼はタオルを絞るとアタシの頭にポンとのせた。
「無理してた?大丈夫?」
彼はそう言うと、アタシの顔を覗き込んだ。
「だ…大丈夫です。。。」
「でも、顔赤いよ?」
彼は好青年って感じの、
とっても人に好かれそうな顔立ちをしていた。
俊也とは正反対の感じだなぁ…
あっ!!
そうだ!お礼いわなきゃ…
「あの!…ありがとう。」
「いいよ全然♪いきなり目の前で倒れるからびっくりした。」
そう言うと彼はニッコリ笑った。
なんだろう…
なんか嫌な予感がする。
なんかこの人とあんまり関わらないような、そんな直感?
「ごめん…ありがとう…アタシもう帰る。ホントありがとう!」
「ちょ!!ちょっとまって!!キミ竹内美紀チャンだよね??」
「はい…?でもなんで知ってるの?」
「有名だよ?俊也と付き合ってるメチャクチャ可愛い子だって…。」
……??
もうそんなに知れ渡ってんの〜!!?
「ぢゃあ…。」
「まって!!オレ、涼哉って言うんだ!!覚えてて??」
「はい……。?」
「じゃあね!!」
彼はそう言うとグランドへと消えて言った。
でもなんで俊也の名前知ってたんだろ?……