狼王子!?彼氏はタイヘン!!




当然、俊也の目も
塞いでしまい………。




「バカ!美紀。離せよ…みえないっつーの!!」




は…はぁ!?
ば……バカ!?


なにがよぉ〜!!



離せよって
離したら落ちちゃうでしょ!?




こんなにスピード出てるのに
離したりしたら


死んじゃうって!!




パニック状態のアタシは
俊也の目を塞いでる事に


全然気がついていなかった。



「バカ!!美紀離せって!!」




しばらくして、
俊也の状態が変な事に
気がついた。




あ…あれ……?
なんか滑り方おかしい……?



「みきっ!!離せッッ」



「えっ…!?」



アタシはやっと
自分が俊也の目を塞いでいた事に気がついた…。




「きゃ!!ご!!ごめん!!」




でも、
アタシが俊也の頭から
手を離した時にはもう遅かった




アタシ達は
コースから大きくはずれて




本来なら滑るハズのない
雪がボコボコの急な坂にいた。



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