狼王子!?彼氏はタイヘン!!





姉貴はそう一言つぶやくと、何かキラキラしたものをコッチに投げてきた…。




パシッ…


「わりぃな、じゃ…借りてくから。」




「おぅ、何かあったんだろ?ワケは聞かないけど、こわすんじゃねーよ?」




冗談半分でニコッと笑った姉貴が何とも頼もしくみえた…。




「おぅ。」




オレはバイクのエンジンをいれるとバイクにまたがった。




「じゃーな姉貴!」



「おー!負けんなよ!!」




ブロロロ……



アレでもオレの姉貴は昔、高校ときから族の頭はってて、つい最近まで、女の暴走長として…女もいるけど男ばっかの族をまとめてたスゲー姉貴だ…。





つーか…
そこら辺の男数人なら一人で殴り込みに行って、それで全員、叩きのめしたくらいだから、ハンパねぇ姉貴だよ…。




そんなことを考えながらオレは高速を越えて南町の倉庫へと、たどり着いた…。





ここか……。
この中に美紀がいるハズ…。




< 371 / 392 >

この作品をシェア

pagetop