狼王子!?彼氏はタイヘン!!
姉貴はそう一言つぶやくと、何かキラキラしたものをコッチに投げてきた…。
パシッ…
「わりぃな、じゃ…借りてくから。」
「おぅ、何かあったんだろ?ワケは聞かないけど、こわすんじゃねーよ?」
冗談半分でニコッと笑った姉貴が何とも頼もしくみえた…。
「おぅ。」
オレはバイクのエンジンをいれるとバイクにまたがった。
「じゃーな姉貴!」
「おー!負けんなよ!!」
ブロロロ……
アレでもオレの姉貴は昔、高校ときから族の頭はってて、つい最近まで、女の暴走長として…女もいるけど男ばっかの族をまとめてたスゲー姉貴だ…。
つーか…
そこら辺の男数人なら一人で殴り込みに行って、それで全員、叩きのめしたくらいだから、ハンパねぇ姉貴だよ…。
そんなことを考えながらオレは高速を越えて南町の倉庫へと、たどり着いた…。
ここか……。
この中に美紀がいるハズ…。